「電気工事士として働き続けると、収入はどう変わっていくのか」
転職を考えるとき、入口の給料だけでなく、5年後・10年後の自分がどうなっているかを知りたい人は多いと思います。電気工事士はキャリアのステップが資格と紐づいている職業です。つまり、次に取る資格が決まれば、次のステージの収入もある程度見えてくる。
この記事では、第二種電気工事士からスタートして施工管理技士に至るまでの資格ステップと、それぞれの段階で収入がどう変化するかを整理します。「資格を取ると何が変わるのか」をできるだけ具体的に伝えます。
電気工事士の資格は「ステップ制」になっている

電気工事士のキャリアを考えるうえで、まず知っておきたいのは、資格ごとに「できる仕事の範囲」が明確に決まっているという点です。医師免許と同じように、資格のない人間が勝手に電気工事をすることは法律で禁じられています。
資格のステップは大きく3段階に分かれます。第二種電気工事士→第一種電気工事士→電気工事施工管理技士(2級・1級)という流れです。それぞれの段階で担当できる現場の規模が広がり、役割が変わり、収入が動きます。
ステップ① 第二種電気工事士——スタート地点
未経験から電気工事士を目指す人が最初に取得を目指すのが、第二種電気工事士です。一般住宅や小規模店舗の電気工事を担当できる資格で、電気工事士としての入口にあたります。
試験は筆記と技能の2段階。合格率は筆記が50〜60%台、技能が70%前後で推移しており、しっかり準備すれば未経験からでも十分に狙える水準です。
厚生労働省のデータをもとにした業界平均では、第二種電気工事士の平均年収は約479万円とされています。日本の全職種平均(約460万円前後)を上回る水準ではありますが、これはあくまでスタート地点です。
資格の詳しい内容については電気工事に必要な資格って何?〜資格編〜もあわせてご覧ください。
ステップ② 第一種電気工事士——できる仕事の幅が一気に広がる

第二種との最大の違いは、担当できる現場の規模です。ビル・工場・大型商業施設など、最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事が可能になります。住宅や小規模店舗に限られていた第二種と比べると、仕事の幅が大きく広がります。
収入への影響も明確で、第二種との平均年収差は約76万円とされています(同厚生労働省データ)。担当できる現場が増えることで、会社への貢献度が上がり、給与に反映されるという構造です。
取得には実務経験が必要です。試験合格後、第二種での実務経験を3年以上積むことで免状が交付されます。入社してから計画的に取りにいける資格であり、多くの会社が取得を推奨・支援しています。
ステップ③ 電気工事施工管理技士——「作業する人」から「現場を動かす人」へ
ここが、収入の大きな分岐点です。
施工管理技士は、電気工事の現場を監督・管理する立場に立つための資格です。自分で工事をするのではなく、工程の管理、品質の確認、安全管理、職人への指示——現場全体を動かす役割を担います。
2級と1級があり、担当できる工事規模が異なります。1級を取得すると、大型プロジェクトの現場代理人(責任者)として名前を出せるようになります。これが市場価値を大きく引き上げます。
収入への影響は顕著で、1級電気工事施工管理技士の平均年収は600万〜800万円以上の水準とされています。大手ゼネコンやサブコンへの転職も現実的な選択肢になり、年収1000万円に手が届くケースも出てきます。
年収と資格の関係についてより詳しく知りたい方は【2026年版】電気工事士の平均年収547万円は本当か?もご覧ください。
資格取得を「会社がサポートするかどうか」が、思っている以上に大きい
資格を取るには費用がかかります。受験料、テキスト代、技能試験の練習材料——まとめると数万円規模になることも珍しくありません。勉強時間の確保も必要です。仕事をしながら独学で進めるのは、それなりに負荷がかかります。
だからこそ、会社が資格取得をどう支援しているかは、転職先を選ぶうえで確認しておきたいポイントです。費用補助があるか、勉強のアドバイスをしてもらえるか、受験のための時間的な配慮があるか——こうした支援の有無が、資格取得のスピードに直結します。
資格が取れるか取れないかは、本人の努力だけでなく、働く環境にも左右される。会社選びの段階で確認しておくと、入社後のキャリア形成がずいぶん変わってきます。
まとめ:資格のステップを知れば、5年後の自分が見えてくる
第二種でスタートし、第一種を取り、施工管理技士へ——このステップを意識して動いている人と、なんとなく経験を積んでいる人では、5年後・10年後の収入と役割に明確な差が出ます。
電気工事士は、努力の方向さえ間違えなければ、着実に収入が上がっていける職業です。資格というわかりやすい指標があるぶん、目標も立てやすい。
ムナカタ電工では資格取得のサポートに取り組んでいます。求人情報はこちらからご覧ください。

