屋内配線工事では何をするの?壁の中に電気の道ができるまでを電気工事士が解説!

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電気工事士という仕事に興味を持ったとき、「実際に何をしているのか」がイメージしにくいと感じる人は多いと思います。


「配線する仕事」というのはなんとなくわかる。でも、どんな道具を使って、どんな手順で、何を考えながら動いているのか——現場に入ったことのない人には、なかなか見えてこない部分です。


この記事では、電気工事の中でも特に件数が多い屋内配線工事を取り上げて、現場で実際に何が起きているのかを具体的に説明します。



屋内配線工事とは何か

屋内配線工事とは、建物の中に電気を届けるための配線を設計・施工する工事です。新築住宅やビルに電気を通す工事から、リフォームにともなう配線の引き直しまで、あらゆる建物で発生します。


電気は分電盤(ブレーカーボックス)からスタートして、壁や天井の中を通り、各部屋のコンセント・スイッチ・照明器具へと届きます。この「電気の道筋」を作るのが屋内配線工事です。


完成すると配線は壁の中に隠れて見えなくなりますが、建物が存在する限りその配線は使われ続けます。20年・30年単位で機能し続けるものを作る仕事です。



実際の作業は何をするのか

一口に屋内配線工事といっても、現場によって作業内容はさまざまです。ただ、基本的な流れは共通しています。


①図面を読んで配線ルートを考える


まず、建物の設計図をもとに「どこにどう配線を通すか」を考えます。コンセントの位置、照明の回路、スイッチの場所——それぞれをどのルートで結ぶかを、構造材の位置や他の設備との干渉を考慮しながら計画します。


最短ルートが正解とは限りません。熱源の近くを避ける、将来の増設を考えた余裕を持たせる、メンテナンスがしやすい通し方にする——こうした判断が積み重なって、配線ルートが決まります。


②ケーブルを通す


計画したルートに沿って、VVFケーブルと呼ばれる電線を通していきます。壁の中・天井裏・床下など、見えない空間を通していく作業で、建物の構造によって難易度が変わります。木造住宅とRC造のビルでは、ケーブルの通し方がまったく異なります。


ケーブルを通すだけでなく、一定間隔でしっかり固定することも重要です。固定が甘いとケーブルが動いて被覆が傷つく原因になります。


③器具を取り付けて接続する


ケーブルが通ったら、コンセント・スイッチ・照明器具などを取り付け、ケーブルと接続します。接続部分の処理が甘いと接触不良や発熱の原因になるため、確実な作業が求められます。ここは経験と丁寧さが直接出る工程です。


④動作確認・検査


すべての接続が終わったら、テスターを使って通電確認・絶縁測定を行います。「電気が通っているか」だけでなく、「漏電していないか」「接続に誤りがないか」を数値で確認します。ここで問題が出れば原因を特定して修正します。数値が正常かどうかを自分の目で確かめて完了できる、達成感のある工程です。



屋内配線工事で身につく力とは

屋内配線工事を繰り返す中で、単純な作業の習熟とは別に、さまざまな力が身についていきます。


図面を読む力。建物の構造を立体的に把握する力。ケーブルの特性や電気の性質に関する知識。そして「何かおかしい」と気づく感覚——テスターの数値が正常でも、接続部分の見た目や手触りで違和感を覚えるようになる、といった経験則が積み上がっていきます。


最初はすべてが新しくて、先輩の動きを見ているだけで精一杯です。ただ、半年・1年と経験を積むうちに、自分の手が「正解」を覚えていく感覚が出てきます。これが、屋内配線工事という仕事の面白さの一つです。



どんな現場で経験を積めるのか

屋内配線工事は、住宅・マンション・店舗・オフィス・工場・公共施設と、あらゆる建物で発生します。同じ「配線工事」でも、木造住宅とRC造のビルでは作業の進め方がまったく違います。新築と改修でも、難しさの質が変わります。


現場の種類が多い分、経験の幅が広がります。住宅の配線を覚えたら次は店舗、店舗の次はビル——という形で、少しずつ対応できる現場が増えていく。キャリアの中で「できること」が着実に積み上がっていく仕事です。


まとめ

屋内配線工事は、建物に電気を届けるための配線を設計・施工する仕事です。図面を読む・ルートを考える・通す・固定する・接続する・確認する——この一連の流れを通じて、電気工事士としての基礎が身についていきます。


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