EV充電設備の設置工事、実際に何をするの?急増する新しい現場を電気工事士が解説!

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電気自動車(EV)の普及が加速するにつれて、「EV充電設備を設置したい」という相談が電気工事会社に届くケースが急増しています。


ガソリンスタンドで給油するのと違い、EVは自宅や職場・駐車場に充電設備を設置して使うものです。つまり、EVが1台増えるたびに、どこかで電気工事が1件発生するということでもあります。


この記事では、EV充電設備の設置工事で実際に何をするのかを、電気工事士の視点から具体的に説明します。電気工事士を目指している方にとっては、これから確実に増えていく仕事領域の話です。


EV充電設備工事とは何か

EV充電設備工事とは、電気自動車用の充電器を設置するための電気工事です。充電器本体を取り付けるだけでなく、そこに電気を届けるための配線工事・分電盤の改修・電源容量の確認まで含めた工事全体を指します。


充電器を「コンセントにつなぐだけ」のイメージを持つ人もいますが、実際はそう単純ではありません。EVの充電には専用の回路と十分な電源容量が必要で、既存の家庭用コンセントにそのままつないでも使えないケースがほとんどです。



普通充電と急速充電——工事の規模が変わる


EV充電設備には大きく「普通充電」と「急速充電」の2種類があり、設置する充電器の種類によって工事の内容と規模が変わります。


普通充電(200V)


自宅や月極駐車場、マンションの駐車スペースなどに設置されることが多いタイプです。一般的な家庭用電源(単相200V)を使った充電で、満充電までに数時間かかりますが、設備としてはシンプルです。


工事内容は、分電盤からEV充電専用回路を引き、充電器または専用コンセントを設置するというものです。既存の分電盤に空き回路があればスムーズに進みますが、容量が足りない場合は分電盤の交換や契約アンペアの変更が必要になることもあります。


急速充電(高圧・三相200V)


商業施設・高速道路のサービスエリア・カーディーラーなどに設置されているタイプです。短時間で充電できる反面、設備規模が大きく、工事も複雑になります。


三相200Vの動力電源が必要になるケースが多く、既存設備の状況によっては受変電設備の改修まで話が広がることもあります。規模の大きな工事に携わりたい電気工事士にとっては、やりがいのある現場です。



実際の工事の流れ

①現地調査・電源容量の確認


まず現地に行って、既存の分電盤・電源容量・設置場所の状況を確認します。どこに充電器を設置するか、配線をどのルートで引くか、分電盤の改修が必要かどうか——ここでの判断が工事全体の方針を決めます。


設置場所が屋外の駐車スペースの場合、雨風への対応も考える必要があります。防水仕様の配線・ボックス・充電器の選定が必要になります。


②分電盤の改修・回路の増設


EV充電専用の回路を分電盤から引き出します。既存の分電盤に空き回路があればそこから増設しますが、空きがない場合は分電盤の交換が必要です。また、契約電力の見直しが必要になるケースもあり、電力会社との調整が発生することもあります。


③配線工事


分電盤から充電器の設置場所まで配線を引きます。屋内を通す場合・屋外の壁面を通す場合・地中に埋設する場合など、ルートによって工法が変わります。屋外配線は耐候性のある電線管を使用し、紫外線・雨水への対策を施します。


④充電器の取り付け・接続


充電器本体を壁面や専用スタンドに固定し、配線と接続します。接続後は絶縁測定・動作確認を行い、正常に充電できるかを確認して完了です。



なぜ今、EV充電設備工事が注目されているのか

国内のEV普及台数は年々増加しており、政府も2035年までに新車販売を電動車に限定する方針を示しています。マンション・商業施設・コインパーキングへの充電設備設置義務化の動きも進んでいます。


つまり、EV充電設備工事の需要はこれから数年で急速に拡大することが見込まれています。今この工事の経験を積んでいる電気工事士は、需要が本格化したときに即戦力として動ける立場になります。


「新しい技術・新しい工事に携わりたい」という動機で電気工事士を目指す人にとって、EV充電設備工事はまさにその入口になる領域です。


まとめ


EV充電設備工事は、充電器を壁につけるだけの単純作業ではありません。電源容量の確認・分電盤の改修・配線工事・動作確認まで、電気工事士としての知識と技術が総合的に必要な仕事です。


そしてこの仕事は、これから確実に増えていきます。興味を持った方は、ぜひ求人情報もご覧ください。ムナカタ電工では現在、未経験者を含めた求人を行っています。

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